外資系企業でリストラされました。~その1 宣告編~
2年前に憧れだった外資系企業に転職し、3年目にしてリストラとなりました。
外資系は人は切られやすいということは知ってたし、実際に働いている中で人が辞めまくっているのは感じていたのですが、どこか他人事というか、自分とは関係ないという意識があり、実際にリストラの話になったときは正直動揺しました。
日常的に大量に人が辞める外資系企業で2年間surviveしてきたし、それなりに評価されてるんじゃね?という根拠のない自己評価があったのですが、それが一撃でぶち壊された感覚です。
あーやっぱり俺ってたいしたことないんだというやるせなさや、結構成果出してたのにふざけんな!という逆ギレの気持ちが交錯し、普段そこそこ安定しているマインドがぶち壊された感じでした。
同時にすぐに転職活動しなくちゃ!という謎の要領の良さを発揮し、リストラ宣告をくらった同日に転職エージェントに連絡しました。
速攻で次を決めたい!ということもありますが、誰かにこの理不尽な状況を共有し、「それは大変ですね・・」的な同情を得たかったのかもしれません。
もともと業績が悪い感じがしていたのですが、現在私が勤めている部署はどちらかというと社内インフラで、営業的な要素は薄く、「業績が悪いって言われても俺のせいじゃなくね?ぶっちゃけ関係なくね?」という気持ちが正直なところでした。
事の発端は人事からの緊急タウンホールのお知らせという一通のメールからでした。
一抹の不安を感じながらも、何か社内で新しいイベントが起こるのか?というワクワクとした野次馬根性的な軽い気持ちで参加しました。
ふたを開けてみれば業績不振からの本社全員を対象とした早期退職制度の応募だったのですが、それを聞いたときはふ~んという思いで、自分には関係ないかと思い、聞き流していました。簡単に言うと「今辞めるなら数ヶ月分退職金として出します!」といったプログラムです。もともと退職金がない会社なので、辞めたかった人には願ってもないチャンスだったと思います。
当時は、何人かは辞めるかもしれないけど、俺は辞めないかな~という気持ちでした。
もともと今の仕事にはやりがいも感じていたし、辞めたい希望はなかったので、他人事のようにとらえていました。
後々その捉え方が大きな間違いで、このプログラムがそんな生やさしいものではないことを思い知るわけです。
後日1人1人にこのプログラムの説明が上司と人事から説明されました。
どうせ応募しないからこの時間意味なくね?と思いながら参加すると、「残念ですがあなたのポジションがなくなってしまったので、今回のプログラムの応募をお願いします」と淡々と伝えられました。
は?辞めたい人だけ応募する奴じゃないの?と内心動揺しながら話を聞いていく内に、このプログラムの仕組みを理解した訳です。
要は全員を対象にした早期退職制度としながらも、ある程度辞めて欲しいターゲットが存在し、個別にこのように宣告するわけです。
外資系企業であっても日本で正社員を簡単に解雇することは難しいので、このような形を取りながら自主的に辞めるよう誘導するということです。
このときに思ったことは
・今まで頑張って仕事してきたのに会社の都合を一方的に押しつけるのは理不尽。
・すぐに転職先を探さないといけない。すぐに見つかるか不安だし、今回は退職時期が確定しているから、見つからなかったらヤバい。
・どうせもともと退職金がない会社だから、この機会に辞めるのもありかも。
などいろいろあるわけですが、この時点で現在の会社に対する、「この会社でもっと頑張って実績を上げよう」といった前向きなモチベーションが0どころかマイナスになりました。
(続く)