新感覚ホラー!netflix「キス・ミー・ファースト(kiss me first)」シーズン1 ネタバレ感想
2018/6/29からnetflixで配信されたオリジナルドラマ「キス・ミー・ファースト(kiss me first)」。
シーズン1を一気に見てしまったので早速感想を書きます。
紹介ビデオはこちら↑
MMORPGと海外ドラマの融合というテーマがとても新鮮。
ゲームと海外ドラマ、どちらも大好きだったので、アンテナに引っかかってしまったわけです。
イギリスドラマなので「アイ アム ヘア (I am here)」みたいな英国発音が素敵。
辛すぎる現実をもつ人たちが、現実逃避をするためにMMORRPGに没頭。
そこで出会った彼らと友情をはぐくんでいき、現実も素敵なものに変えていく的なドラマを想像してました。
全くもって逆でしたね(笑)
現実からのささやかな逃避場とみせかけて、実はエイドリアン主催の自殺カルトで、皆次々と自殺するか殺されていく。
現実も辛いし、MMORPGも辛いの2重苦で来るとは思わなかった。
強すぎるコミュ障「レイラ」
静かでおとなしい娘と見せかけて、リアルでは対ナイフ戦は素手で勝ち、大の男も殴り飛ばす、想像よりも強かった(笑)
母親を安楽死させてから、さえないカフェで働くことになるけど、絡んでくるビッチにも負けない。
テスのためになけなしのお金を払って上げたり、セフレとの関係を切ったり、行動がとても早く決断力が高い。
普通に仕事したらとても出来る子な気がする。
4話でテスを追ってレッドピルに行った後、フォースを刺し殺してからの展開がよく分からなかった。
・フォースを刺した後、テスだけ岸辺に上がれて、無事家に帰った。
・レイラは気を失ったところをエイドリアンに確保され、変な民家に拉致られた。
ということなんだろうか。
テスがレッドピルから離れたくないって言ってたのに、普通に家に帰るのも変だし。
レイラを置いて自分だけ帰るのも変だよね?
あの状況下でどうやってレイラをエイドリアンが確保したのかも謎。
実はレイラはレッドピルに行っていなくて、テスがまともで、レイラはVRと現実の区別がつかなくて、「実は頭がおかしいのはテスじゃなくてレイラだった」みたいな展開を考えてしまった。
この「何が現実で、何がVRなのか分からない」という感覚に自然と陥るシナリオが鳥肌でした。
最後はなぜかスーパーハッカーと化したレイラが、レッドピルでのエイドリアンとの会話を実況中継し、真犯人が誰かを世間に示したところで終わりました。
4話以降のレッドピルのメンバー全員がサイコに見えて、この後どうなっちゃうの?という展開に一気見してしまいました。
導入の爽やかなMMORPGの世界、友情の物語を匂わせてからの、徐々に壊れていく感じが新感覚ホラーで面白かったです。
浮き沈みが激しい問題児「テス」
躁鬱病で気分の波が激しいテス。
ドラッグ、自殺企図、不倫、家族との隔絶、と問題を多く抱えているものの、根はいい子。
家を追い出され、家族から1500ポンドで縁を切れと言われ、エイドリアンにしかすがるものがなかったというものある意味分かる。
レッドピルでサイコなティッピにおびえつつも、ここでしか生きられないと感じるのも無理はないかもしれない。
結局は家に戻るわけだけど、その後一気にまともな子に。
このギャップの描写のせいで、シナリオのつじつまが合わず、混乱しました。
最終的にはエイドリアンと立ち向かう仲間の一人としてやっと本当の友達になれたわけです。
テスの回復っぷりがすごすぎて、今までの問題は何だったの?という感想しかないわけですが、躁鬱病だから急に精神が安定したと解釈してます。
その他の感想
事前情報がなかったので、MMORPGの世界で冒険する的なものを想像してましたが、新感覚ホラーでした(笑)
4話あたりから謎の急展開で、完全にホラーと化します。
ナイフで襲撃してくるティッピ怖すぎ。
MMORPGのグラフィックは綺麗で、アニメーションと現実が交差するドラマは初めてだったのでとても新鮮でした。
後半の現実とVRが混ざる描写は、精神がどんどん壊れていく感覚があって、ゾクッとしました。